9歳の次女(2021年)についての経験談です。
次女はあまり手のかからない赤ちゃんでした。
生まれてから1か月間は、まるでタイマーをかけているかのごとく、3時間ごとに目を覚まし、サクッとおっぱいを飲み、また一人ですやすやと眠り、どんなにうるさくてもマイペースで眠っていました。耳が聞こえていないのではないかと心配したほどでした。
1か月を過ぎると夜はだんだん長く眠るようになり、ほっておいた方が良く寝てくれました。
そのうち人並みに自我も芽生えてなかなか頑固な子になり、保育園時代は手を焼くことも多々ありましたが、「普通」の範囲内でした。
ところが小学生になった頃から癇癪が目立つようになりました。暴言を吐いて暴れます。
ひっくり返って近所中に聞こえるくらいキーキーギャーギャーわめき続けます。
姉とも毎日喧嘩をするのですが、手も出ます。理由も良く分からず、ほとんど言いがかりでした。
どこに地雷が転がっているのか分からず、家族じゅうピリピリしていました。
叱ったり、なだめたり、いろんなことをしてみましたが、こちらの話を聞けるような状態ではありませんでした。
しばらく放置して収まってから、何に怒っていたのかを聞いても本人もよく分からないようでした。
外では全く問題がなかったので、発達に問題があるわけではなさそうでしたが、「お医者さんに相談した方が良いのではないか?」とだいぶ悩みました。
最初の頃は保育園から小学校に上がったストレス、特に学校で「いい子にしなければ」と思い過ぎるようなところがあったので、そのせいだろうと思っていました。
ところが夏休みに入ってさらに悪化しました。
市の電話相談やスクールカウンセラーにも相談してみましたが、解決の糸口はありませんでした。
そのうち気が付いたのは、朝食前や、夕方に特に癇癪が起こりやすいということ。
もしかして、低血糖?と思いました。
その頃はリブレを知らず(知ってても子どもにはつけませんが)血糖値は目に見えるわけではないので勘ですが、低血糖になりにくいようにできることを始めました。
まず朝ご飯を変えました。
以前の朝ご飯は、食パン、バター、牛乳(大人は紅茶)でした。
私の実家の朝ご飯もそんな感じだったので、朝ご飯はそういうものだと思っていました。
食パンはたまにチョココロネだったりしました。
次女は私の作るチョココロネが大好きだったのです。朝はつい、子どものテンションが上がる大好きなものを食べさせてあげたいと思ってしまいます。(上がるのはテンションだけじゃないんですよね・・・)
でも、その頃7年経営したパン屋を辞めたことでパンも買うようになり、甘いパンを食べる習慣はなくしました。
(今ではたま~~~におやつに買うくらい)
なるべくご飯にしました。私と長女は小麦を除去しているので、ご飯か米粉パンです。
朝ご飯は
*具沢山お味噌汁またはボーンブロスの野菜スープ
*たんぱく質を摂る(卵、納豆、豆腐、スープに骨付きのお肉など)
*飲み物は水か麦茶
*甘いものは食べない
朝に甘いものを食べると、血糖値が急上昇します。
急上昇した血糖値は下がり方もきつくなります。この時に血糖値を上げるために、様々なホルモンが出て、気持ちが乱れます。空腹感もより強くなります。
また食べた時に急上昇し、激しいアップダウンを繰り返すことになるようです。
朝食を変えたのは家族全員にとって良かったと思います。
特に子どもは大人と比べると肝臓も小さく、筋肉量も少ないため、エネルギーをたくさん蓄えることができません。
食事と食事の間が長いと、血糖値が下がりやすいのです。
1年生の時は学童だったので、おやつは市販のお菓子が多かったようですが、学童をやめてからは学校から帰ってきた時、習い事から帰ってきた時などにすかさず小さめのおにぎりを食べさせるようにしました。
幸いおにぎりも大好きです🍙
余裕があればチヂミなどの日もあります。
気が付いたら、激しい癇癪は落ち着いていました。
検証のしようもないので、低血糖が原因だったのか、食事でそれが改善できたのか?
厳密には分かりませんが、問題が解決したので、この習慣は続けています。
落ち着いた後のことですが、暑い日に1日中外で遊んでいて、水分補給が足りずに脱水になってしまい、食事がとれずにぐったりしてしまって病院に行ったことがありました。
その時はなんと血糖値が45㎎/dlでした。点滴をしていただき、すぐに元気いっぱいになりました。
血糖値が60㎎/dl以下で冷や汗、動悸、震え、血糖値45㎎/dl以下で眼のかすみ、頭痛、眠気だそうなので、危なかったと思いますが、いとも簡単にそこまで下がってしまうのです。
次女は今でも、よく怒っています。私は愛情を持って?密かにタスマニアデビルと呼んでいます。
特に何かに緊張している時はすごいです。
そういう傾向のある子なのだと思いますが、病的ではなくなりした。
今は、亜鉛をはじめ、ミネラルバランスにも気をつけ、成長を見守っています。
ちなみに、2つ上の長女はあまり癇癪をおこしません。赤ちゃんの時は四六時中おっぱいを飲み、一人では寝てくれない普通に手のかかる子でした。また別の記事に書きますが、アトピーがありました。姉妹でも全然違います。
感情や問題行動は心だけの問題ではありません。
体内の代謝によってできる神経伝達物質やホルモンのなせる仕業でもあります。
遺伝子や栄養が大きく関わっているはずです。
そう考えると、手に負えない子どもに対するアプローチも少し変わってきます。
心に寄り添うことも大切ですし、我慢を教えることも時には必要でしょうが、心身を育てる日々の食事はつくづく大切だなあと思います。
近年発達障害、またはグレーゾーンと診断される子どもがものすごく増えているそうですが、7割は食事で改善できると言われています。
血糖値はもちろん、ミネラルやビタミンが非常に関わっています。
加工食品、食品添加物が増加していることも背景にあるようです。
ちなみに、紅茶とトーストとマーガリンの朝食を50年以上続けている両親は、81歳と78歳ですが、アチコチ痛いと言いながらもピンピン元気でスキー、ゴルフ、釣り、テニス、畑仕事を楽しんでいます。
幼い頃は、栄養も十分ではなかった世代です。
添加物なんて全然気にしていません。(とは言え、夕食はいつも野菜たっぷりの手作り料理です)
両親を見ていると、健康を考えるあまり、ストイックになり過ぎる必要はないと思わせてくれます。