聞こえの悪さは記憶力の悪さにつながり、ひいては認知症になりやすくなる。
という話を某テレビ番組で観て、さっそく補聴器外来のある耳鼻科に駆け込んだわけですが。
結論から言うと、補聴器を付けるのは見送りました。
1か月も試着をさせていただいたのですが、私にはメリットよりもデメリットの方が大きかったです。
実際に自分が体験してみないと分からないことなので、やってみて良かったです。
右は健常で10デシベルくらいが聞こえる。
左は60~70デシベルでやっと聞こえる。
左は殆ど聞こえないという感覚ですが、右が健常なので、日常生活で困ることはほぼないのです。
飲み会や食事会では左端に座らないと、左隣の人の話が聞こえない。ということくらいです。
ほぼ無意識に人の左側に立つ体質になっています。
補聴器で左の聴力をあげようとすると、聞こえ方はあまり変わらないのに、物があたる音(カチャカチャとか)がすごく大きな音になって、頭に刺さる感じがします。
実際、(やってはいけないのですが)聞こえる右耳に補聴器を近づけるとものすごく大きな音がしてびっくりします。
耳がよく聞こえる場合、耳元で大きな音がしたら、物理的に衝撃を感じると思います。
その嫌な衝撃だけが伝わってくる感じで、地味にストレスです。
お試ししたのは、下位モデルなので、雑音を消す機能も弱めのようですが、それでも片耳15万円だそうです。
耳鼻科のお医者さんは、「慣れるのに半年くらいかかるから、やるかやらないか、覚悟を持ってやらないとなんだよ」
と、おっしゃっていましたが、補聴器調整士の方は、半年はかからない・・・という顔をされていました。
脳は耳から送られてくる音の情報を処理する能力がすごいみたいです。
上位モデルがどんな風に聞こえるのか?試してみたい気もしました。
ですが、片耳で60万円位・・・・・・・・
本当に困ってからだなあという結論でした。
片側の聴力が落ちていると、反対側も落ちやすいという傾向はあるそうですが、80代両親は二人とも聞こえは問題ないとのことで、
みんながみんな、聴力が落ちていくわけでもないのですよね。
両耳の聴力が落ちてきて、日常生活に支障がある場合は、多少煩わしくても補聴器を付けた方が良いと思います。
美容師さんと補聴器の話をしていたら、おばあさまは、補聴器を付けていて良い感じだそうです。
高齢の方であれば、調整のための付き添い、使い方、などなど家族のサポートは必須だと思います。
高度難聴、重度難聴の場合は助成金などもあります。
補聴器を検討されている方は耳鼻科に相談&しっかり調べてみてくださいね。